バイク買取で悪質業者を避けるためのポイント

不要になったバイクを処分したいとき、買取業者に引き取ってもらえれば手間が省ける上にお金も手に入ります。バイクは旧車であっても高額査定が期待できることも多く、新車時の値段を問わずに価値が付かないバイクはほとんどありません。

しかし、買取業者の中には安い値段で買い叩いたり、強引な営業をしたりする悪質な所もあります。そこで大切なバイクを上手に売るために、悪質業者を避けるためのポイントを見ていきましょう。


査定時にアラ探しが多い業者は避ける

一般的に買取業者のバイクの査定価格は、業者オークションの落札価格や、自社の売買履歴などの概算相場を参考に決められます。さらに、買い取るバイクの状態をチェックし、エンジンや足回りなど各部に劣化や問題がある場合は、その分価格が概算相場から下がっていく減点方式です。

悪質な業者の場合は、安く買い取るためにアラ探しが多いのが特徴の1つです。フレームにあるほとんど目立たない傷や、ブレーキパッドやタイヤの残り溝など、使用していれば自然に減っていく消耗品に対しても大きく査定から減額しようとします。

また、嘘の情報を交えて査定額を下げようとすることもあります。例えば、このバイクは不人気車だとか、市場に大量にあるので中古相場価格は低い、といった理由をつけて安く買い叩こうとします。

不要な手数料がないか気をつける

優良なバイク買取業者は、お客に対して不要な手数料を徴収することはありません。しかし、悪質な業者だと少しでも利益を得るために様々な名目を設けて査定額から手数料分を差し引いてくることがあります。よくある手数料は、出張料や査定料、さらにバイクの名義を変更するための名義変更料などです。

査定額を同業他社よりもやや高めにすることでお客の気を引きながら、こういった手数料で差し引くことで利益を上げている巧妙な悪質業者もあるので要注意です。また、査定料については、例えば買取が成立しなくても請求をしてくる悪質業者もいます。

査定料を高めに吹っかけることで、ここで売らないと損だとお客に思わせる手口で、実際に被害例が個人のブログなどでも報告されています。こういった悪質業者を避けるために手数料、特に査定料は無料であることを事前に確認してから業者に買取相談をした方が安全です。

即決させようと急かしてくる

商談を早く成立させようと急かしてくる、これもよくあるバイクの悪質買取業者の手口です。急かす理由としては他社よりも買取価格が安いため、お客に知られない内に早く売買契約を成立させたいという思惑があるためです。

また、別の理由として、悪質業者の場合はユーザー間の評判も悪いですから、そういった事情に気づかれて他社に相談に行かれる前に契約をしたいという考えもあります。悪質業者が即決させるためにお客に用いる手口としては、他にも同車の買取依頼があって早く売らないと買取価格が下がると言って煽ったり、「今日成約するまでは帰れない」と人情に訴えてきたりするなど様々です。

さらに、何かしらのキャンペーンを持ち出して、このバイクは買取強化中なので今売ると買取金額に色を付ける、といった一見お得そうな情報をお客に伝えて即決を促すのもよくある手段です。

他社の悪口を言う

すべての悪質な買取業者に当てはまる訳ではありませんが、他の同業他社の悪口を言ってくる所も気をつけた方が良いでしょう。これも自社にバイク買取をしてもらうためのお客を引き止める手口の1つです。「あそこの業者は安く買い叩く」、「その業者はアフターサービスが最悪だよ」などと他社の悪口を言うことでお客の不安を煽り、自社で買取の決断をさせようとするものです。

優良な業者であれば他社の悪口をわざわざ言わなくても、自社のモノやサービスの良さを訴えるだけで済みます。しかし、悪質買取業者の場合はそういった面でも同業他社に劣ることが多いため、このように悪口を言うことが多いのです。

電話口やウェブでの予想買取価格が相場よりも高い

サービスや買取価格で勝っている優良なバイク買取業者は自然にお客も多く集まります。逆に、悪質業者の場合はお客が付きにくいですから、買取予想価格を高めに設定して査定をさせて、その場で大きく減額をする傾向があります。

例えば、電話で買取を申し込んでみたところ、異常に買取価格が高かったり、ウェブサイトの予想買取価格が相場よりも高かったりする業者は、査定で難癖を付けて減額している業者の可能性があります。バイクの予想買取価格はあくまで完動品でかつ状態が良いという前提の価格です。

そのため、ある程度は査定時にその価格から引かれることは想定しなければなりませんが、悪質業者の場合はその減額幅が大きいのが特徴です。

減額理由は最初に触れたように、他社だと減額されないような傷や汚れ、さらに消耗品なども減額項目にしてきます。

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出張買取で説明が不十分な業者

出張買取は自宅や会社に居ながらバイクの査定をしてもらい、そのまま買取申し込みができる便利なサービスです。しかし、悪質な業者だと出張査定時にも様々な手口を駆使して契約を取ろうとしてきます。特に、クーリングオフについての説明がない業者は避けた方が無難です。

バイク買取サービスは持ち込み買取の場合はクーリングオフが適用できませんが、出張買取では可能です。しかし、悪質業者はクーリングオフを利用させないためにその説明を最初から行わなかったり、或いは、クーリングオフの適用期間内はお客からの問い合わせを無視したりします。

さらに、キャンセル費用や手続費用などを請求することで、クーリングオフを使いにくいように対策をしてくるケースもあります。また、出張買取で契約が成立するまで帰ろうとしなかったり、高圧的・威圧的な態度を取ったりすることで気弱な人に対して強引に契約を取ろうとする悪質業者の被害も起きています。

悪質業者に対しては強い意思で断る

運悪く悪質な買取業者にバイクを売ってしまった、という事態を避けるためにもまずはそういう業者に買取を依頼しないことが何よりも重要です。ここまで挙げてきたように悪質買取業者には共通する特徴も多いので、それらを知っているだけでも被害予防に繋がります。

適正な買取価格を提示してくれる優良業者を探すために、バイクの査定は複数の業者に依頼をするのも有効です。そして、もし悪質業者だと商談途中で気づいた場合は、強い意思で買取を断ることです。業者が強引な手段でこちらに訴えてきた場合は、警察を呼ぶのも良い手段です。

相手は悪質業者である以上、警察には強気に出られません。